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Ubersuggestのchrome拡張機能の特徴と使い方

Ubersuggestのchrome拡張機能とは?

Ubersuggestのchrome拡張機能は、キーワードの検索ボリュームや広告掲載時のCPC、サイトのランキングスコア、記事の検索流入ワードを確認できる無料のGoogle Chrome拡張機能です。

キーワード調査ツールのUbersuggest(ウーバーサジェスト)は、無料版では1日の利用回数に制限があります。Ubersuggestのchrome拡張機能を利用することで、利用回数の上限を超えて繰り返しキーワードの分析を行うことが可能です。

無料版Ubersuggestの特徴や基本的な使い方については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【SEOツール】Ubersuggestの使い方や評判を徹底解説

有料版Ubersuggestの無料版との違いや料金プランについては、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:有料版Ubersuggestの無料版との違いと料金プランを解説

無料版と比べると機能の制限はありますが、検索画面上で手軽に情報が得られるので作業する時間を短縮できます。Ubersuggestのchrome拡張機能では、検索キーワードの検索ボリュームや広告掲載時のCPC、サイトのランキングスコア、記事の検索流入ワードなどです。

関連記事:【SEO対策】Google Chrome拡張機能おすすめ7選

Ubersuggestのchrome拡張機能のメリット

Ubersuggestのchrome拡張機能とは、通常はUbersuggestのサイトで分析する作業を、Chromeブラウザでキーワード検索するのと同時にキーワード分析ができる機能です。Chromeの拡張機能にUbersuggestをインストールすることで利用できるようになります。

無料版のUbersuggestと比べた場合のメリットは以下の3点です。

それぞれのメリットについて解説します。

Chromeブラウザ上で使用できる

分析したいキーワードをChromeブラウザで検索するだけで、以下のような項目が確認できます。

基本的には、無料版のUbersuggestと同じ内容が表示されます。ただし、サジェストキーワードの表示件数が少ないこと、CSV出力、クリップボードへコピーができないことなどがデメリットです。

無料版が使えなくなっても利用できる

無料版のUbersuggestでは1日に3回までしかキーワード検索ができませんが、chrome拡張機能版は1日に数十回は検索できます。(上限はあります)

無料版Ubersuggestの最大のデメリットは、1日に3回までしか使えないということ。いくら無料で使えると言っても、使用回数に制限があっては使い勝手は悪いです。

まとまった数のキーワードの検索ボリュームを調べたいという場合には、Ubersuggestは不便なツールと言えるでしょう。

このような問題を解決できるのが、chrome拡張機能版のUbersuggestです。わざわざUbersuggestのページを開く必要もないので、短時間で手間なく必要な情報が得られます。

YouTubeの検索画面でも利用可能

Ubersuggestのchrome拡張機能は、YouTubeの検索画面でも利用できます。表示されるのは、検索キーワードとサジェストキーワードの月間検索数・CPCです。

「あいみょん」でGoogleで検索すると検索ボリュームは2,400ですが、YouTubeで検索すると検索ボリュームは823,000。全く異なる結果になります。VSEO対策としても有効活用できそうです。

Amazonの検索画面でも利用可能

Ubersuggestのchrome拡張機能は、Amazonの検索画面でも利用できます。表示されるのは、検索キーワードの月間検索数とCPCのみ。

Googleで検索した場合と同じ結果が表示されるようです。また、異なるキーワードで検索する場合は、リロードしないと正しい結果が表示されないようです。

Ubersuggestのchrome拡張機能のデメリット

Ubersuggestのchrome拡張機能のデメリットは以下の3点です。

それぞれのデメリットについて解説します。

1日の検索上限数は40件

Ubersuggestのchrome拡張機能の、1日の検索上限数は40件です。制限は24時間後に更新されます。

無料版のUbersuggestが3回しか使えないのに対し、Ubersuggestのchrome拡張機能であれば40回は使えるので、ある程度であれば十分かもしれません。しかし、100キーワード以上を調べる必要がある場合だと、途中で調べることができなくなってしまいます。

「Extract People also search phrases in Google」が使えなくなる

Ubersuggestのchrome拡張機能を導入すると、「Extract People also search phrases in Google」が使えなくなります。

「Extract People also search phrases in Google」は、Ubersuggestと同じchrome拡張機能です。「他の人はこちらも検索」がソースとなっているサジェストキーワードが、検索画面右側に表示されます。

「Extract People also search phrases in Google」を導入したうえで、Ubersuggestのchrome拡張機能を導入すると、Ubersuggestのデータが上に表示されるため、隠れて見れなくなります。

つまり、chrome拡張機能としては、「Ubersuggest」か「Extract People also search phrases in Google」のどちらかしか使えないということです。

表示が遅くなる

Ubersuggestのchrome拡張機能をインストールすることで、ブラウザの表示が遅くなるようです。ただし、私の体感としては全く影響がありません。

Lighthouseでwebサイトのパフォーマンスを計測する場合には、影響が出る可能性があるようです。

※上記ツイートの画像を参照

Ubersuggestのchrome拡張機能をインストールする方法

Ubersuggestのchrome拡張機能は、chrome ウェブストアの下記ページからインストールが可能です。

https://chrome.google.com/webstore/detail/ubersuggest-seo-and-keywo/nmpgaoofmjlimabncmnmnopjabbflegf

上記画像の右上の「Chromeに追加」と書かれたボタンをクリックすればインストールできます。

※すでにインストールしているため、画像では「Chromeから削除します」と表示されています。

Ubersuggestのchrome拡張機能で分かること

Ubersuggestのchrome拡張機能で分かるのは、主に以下の5点です。

それぞれについて詳しく解説します。

検索キーワードの検索ボリュームと平均クリック単価(CPC)

Ubersuggestのchrome拡張機能でキーワード検索した場合に分かるのは、そのキーワードの検索ボリュームと平均クリック単価(CPC)です。検索窓に入力した検索キーワードの検索ボリュームとCPCが、検索窓の右側に表示されます。

「Ubersuggest」で検索すると、月間検索数:9,900と表示されます。「Ubersuggest」というキーワードは、月に約9,900回検索されることが予想されるということです。

平均CPC:¥282.81と表示されているのは、「Ubersuggest」というキワードで広告を出稿した場合に、広告が1回クリックされるごとに約282円かかることを意味します。

平均CPCの金額が高い場合は、広告を出稿する費用対効果が低いということです。また、平均CPCが高いことは、高い費用を出してでも広告を出稿しようと考える人が多い、つまり重要なキーワードであるとも言えます。

平均CPCが高いキーワードは、一般的に競合する記事が多いので、検索上位表示することが難しいです。

さらに、検索ボックス右の「すべて見る」をクリックすると、以下のような詳しい情報が確認できます。(上記画像参照)

関連キーワードの検索ボリューム・平均クリック単価(CPC)・SD

検索窓に入力した検索キーワードの関連キーワードが、検索画面右側に表示されます。

拡張機能版で表示される関連キーワードは最大で10個です。同時に検索ボリュームとCPCも表示されます。

サジェストワードの検索ボリューム・平均クリック単価(CPC)・SD

検索画面下部に表示されるサジェストワードに関しても、検索ボリューム・平均クリック単価(CPC)・SDが表示されます。

Domain Authority:ドメインの強さ

検索画面に表示される記事のタイトルの下に、「Domain Authority」という表示が地味に追加されています。

Domain Authorityの意味は、表示されている記事のサイト全体のドメインパワーです。0から100までの範囲で評価され、数値が大きいほど評価が高いことを意味します。

個人ブログなら「0~20」、法人サイトなら「20~60」、公式サイトなどは「60~100」程度が一般的です。

検索結果にDomain Authorityが高い記事ばかり表示されている場合は、検索上位表示することが難しいといえるでしょう。

流入見込み:記事の推定月間トラフィック

検索画面に表示される記事のタイトルの下に、「流入見込み」という表示が地味に追加されています。

「流入見込み」の意味は、記事の推定月間トラフィックです。

「流入見込み」の数値が大きいほど、記事がたくさん読まれていることになります。「流入見込み」の数値は、検索キーワードだけでなく他のキーワードからの流入も含んでいます。

「流入見込み」の数値横のマークをクリックすると、その記事がどのようなキーワードで上位表示できているのかが分かります。

Facebookでシェアされた回数と被リンク数

検索画面に表示される記事のタイトルの下に、Facebookのマークと数値が地味に追加されています。この数値は、記事がFacebookでどのくらいシェアされているかを示すものです。

一番右側に表示されている数値は、被リンク数です。数値の横のマークをクリックすると、被リンク先の記事が表示されます。被リンク数はSEOに大きな影響を与える要素となっています。

Ubersuggestのchrome拡張機能「流入見込み」の活用法

「流入見込み」を確認することで、記事がどのくらい読まれているのか、他のキーワードでは何位なのかが分かります。

「流入見込み」を活用することで何ができるのかを解説します。

「流入見込み」の数値から分かること

とあるキーワードの検索流入の回数を順に並べると以下のようになります。

順位検索流入回数
強調スニペット1,465
1位6,723
2位
3位1,197
4位4,251

普通に考えれば、検索上位の方が検索流入回数は多くなるはず。

しかし、上記の表を見て分かるように、順位と流入回数は比例していません。

それはなぜでしょうか。

上記の流入回数は、検索時のKWの流入回数だけではないからです。

2位の記事は、流入回数が「2」になっています。これは、検索時のKWでしか上位表示できていないことが原因です。

一方、4位の流入回数は「4,251」。強調スニペットの「1,465」よりもはるかに多いです。これは、検索需要の多い複数のKWでも上位表示できていることが原因になります。

「流入見込み」を確認することで、記事はひとつのKWだけで上位表示されるだけではないということが分かります。

ひとつのKWだけで上位表示や強調スニペットを目指すより、複数のKWで上位表示を狙う方が、記事の流入回数は多くなりやすいです。

上位記事を参考にする場合、順位ばかり見るのではなく、流入回数も参考にしましょう。

また、どんなKWで上位表示されているかをチェックすることで、記事に追加するコンテンツのアイデアが発見できるかもしれません。

流入キーワードの見方

通常の場合、検索画面から分かるのは、入力した検索キーワードに対応する記事の順位だけです。

拡張機能版の「流入見込み」では、検索時に使用したキーワードだけでなく、他にどんなキーワードで検索流入されているかが分かります。

「Ubersuggest」で検索し、検索1位の記事の「流入見込み」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。

キーワードとCPC・ポジション・流入見込み・SDが5個表示され、「次」をクリックするとさらに5個表示されます。最大で15キーワードの情報を確認できます。

検索時に使用した「Ubersuggest」というキーワードでは1位。他にも、「サジェスト ツール」というキーワードでも1位です。

「キーワードツール」というキーワードでは4位になっており、他のキーワードでは1~7位で表示されていることが分かります。

「流入見込み」で分かるのは、この記事が「Ubersuggest」というキーワードで何位なのかが分かるだけでなく、その他にどんなキーワードで上位表示しているのか、何位なのかが分かるということです。

まとめ

Ubersuggestのchrome拡張機能は、無料でキーワード分析ができるツールです。chrome拡張機能にUbersuggestをインストールするだけで、chromeブラウザがキーワード分析ツールに変化します。

無料のツールとしては得られる情報がケタ違いに多いので、一度利用してみることをおすすめします。

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